リフォーム全体の流れと注意点

 

家に対して不満や不具合が出てきた際に改善したり、快適に過ごせるようにするために、不満や不具合がある箇所のリフォームを考える人は多いでしょう。リフォームは問題がある箇所を部分的に施工することが可能で、不動産価値を上げる事にも繋がり、土地活用においても有利になります。施工をする箇所や施工内容によって変わる部分もありますが、全体の流れとしてはだいたい同じ手順で進んでいきます。

 

実際のリフォームがどのような流れで進むのか、全体の流れや手順、期間、ポイントや注意点などを解説するので、リフォームを計画する際の参考にしてください。

 

リフォームをする理由

リフォームを考えるきっかけとなるのは、不満があったり不具合が出てきたり、老朽化などの理由で安全性に不安がある、見た目を変えたい、設備を新しいものにしたいなど様々な理由が考えられ、家によってリフォームに対して色々な希望を持っているはずで、リフォームを行う箇所によって施工内容や価格は様々です。

 

リフォームを行う際にその時点で不具合のある箇所のリフォームはもちろん、他の箇所も数年後にリフォームすることになる可能性もあり、その都度見積もりから引き渡しまでの全体の流れを繰り返すことになり、工事費用や立ち合い等の負担がかかることも考えると、長期的な視点で考えて複数の箇所を一度にリフォームする方が合理的です。

 

使用する資材に関しても、同じものが長期にわたって手配できる保証はなく、資材による家全体の調和も視野に入れた上でどのような施工を希望するかを考えなければなりません。

 

リフォームの希望を考える際には様々な事例を確認してイメージすることが大切です。具体的な事例は専門誌やカタログ、インターネットのWebサイトなどで確認することができます。しかし、あくまで家によって事情が変わる部分も多いため、自分のケースでも同じ施工ができるとは限らず、事例を参考にしながら、自分の家にも取り入れたいところや活かせるところを考えると良いでしょう。

 

施工をする箇所によってリフォームする際のポイントは異なります。それぞれどういったところがポイントとなるか確認しておきましょう。

 

キッチンリフォームのポイントは、I型、L型などの定番の型をはじめアイランド型や対面キッチンなど、様々な型の中から調理だけでなく配膳や片付けなどの動線も考えて形を選ぶことが大切です。

 

熱源の選択や、レンジフードや食器洗浄機などの設備を始め、シンクの深さや広さも使い勝手を大きく左右します。キッチンには調理器具や食器、調理家電など物が多いため収納も大切で、収納量以外にも棚の高さやゴミ箱の置き場所なども重要です。

 

お風呂のリフォームでは内装を自由にできる在来工法か気密性の高いユニットバスかという選択や、浴槽の深さや淵の高さ、浴室乾燥の有無、手すりの有無はもちろん、床や壁の材質も滑りにくさや水はけ等に大きく影響します。

 

洗面所の場合は水が跳ねる事も多いため、壁や床の材質には注意が必要です。

 

トイレの場合はタンクの有無によって手洗い器をどうするかが変わってきます。小さくても収納や棚があればトイレットペーパーのストックや掃除道具を隠す事も可能ですっきり片付きます。臭いの問題があるため換気や窓の有無も重要ですし、清掃の事を考えると床材や壁紙も消臭効果など機能性の高いものがオススメです。

 

リビングのリフォームは雰囲気に合わせて壁紙や天井、照明、家具や収納などのデザイン性も大切ですが、採光や床暖房の有無、家具の位置を踏まえたコンセントの位置といった機能性も重要です。

 

玄関においては採光やドアの防犯性や気密性、収納をはじめ、段差や手すり、といった機能性も重要ですが、家の顔とも言えるためデザイン性にもこだわりたい部分です。外壁や屋根、耐震性能といった部分では特に不具合があっては困る部分であるため、工法や使用する資材はもちろん、施工品質も特に重要となります。

 

家の外の部分は周辺の土地や風景との調和も大切なポイントになります。

 

リフォームはどこに相談してどこに依頼する?

リフォームは家を建て直すことに比べたら工期も短くできる場合が多いですし、費用も安く抑えられますが、それでもある程度のまとまった額になる事は間違いないため、簡単に決断できるものではなく、事前にどのようにリフォームするべきなのか、施工にかかる費用や時間、引き渡しまでの全体の流れ、リフォームをする必要があるのか等、相談したいことは多いでしょう。

 

しかし相談は施工依頼が前提となっている傾向があり、相談だけでは終わらないケースがほとんどです。それでも相見積もりを取る場合には最終的に施工依頼する会社以外は結果的に相談で終わる事になりますし、見積もりまで取る前提であれば相談に応じてくれるところも少なくありません。

 

見積もりの依頼先を探すにはどんな方法があるのか確認してみましょう。

 

インターネットで検索するという方法です。

リフォーム専門の会社から、リフォーム専門ではないがリフォームも扱っている住宅メーカー、工務店、設計事務所などの建築業界を始め、家電量販店や小売店、不動産会社で受注だけをしている業者もあり、こうした様々な業種から幅広く検索できるのはインターネットを使用するメリットですが、自社サイトを持っていないような地域密着型の小さな工務店などが見落とされる可能性があります。

 

また、口コミなどの評価も検索することが可能ですが、その基準は人によって異なりますし、業者自らが他社の悪評を流したり自社の高評価を流すこともあるため、慎重に判断する必要があります。

 

カタログや雑誌から探すという方法です。

カタログや雑誌には建材や設備といった情報や、過去のリフォーム事例などが掲載されており、イメージしやすいというメリットがありますが、掲載されている事例と同じようにはいかない場合もあるため注意も必要です。

 

展示会やショールームで探すという方法です。

大手の建材メーカーや設備メーカー、リフォーム会社などは、展示会を行っていたりショールームを設けている事が多いため、見学に行くのがオススメです。実際の設備などを体感的に確認することができるため、リフォーム後をイメージしやすく、実際に見たり触ったりする事で希望するリフォームの内容も明確になりやすいというメリットもあります。複数の会社が集まって合同展示会を行っているケースもあり、その場合は一度に比較することができるため効率的です。

 

紹介サービスを利用する方法です。

インターネットでの検索をより効率的にするために、多数のリフォーム会社が登録し、希望されるリフォームの内容を踏まえて希望に合う会社を紹介してくれるというサービスで、それらの会社のカタログを一括請求したり、見積もり依頼をすることができるといったサービスも展開されています。

 

しかし、知りたい情報をまとめて集める事ができるためとても便利な反面、そこに登録されている会社がどのような基準で選ばれているのかといった点には注意が必要で、審査を行うことで品質や技術を担保しているサイトもあれば、希望する会社はどんな会社でも登録できるといったサイトもあるため、心配であれば登録基準を確認しておくと良いでしょう。

 

うまく見つけられない場合や候補を絞れない場合は、その地域の業者を把握している不動産会社や工務店に相談してみるのも一つの手段です。

 

リフォームに取り掛かる前に

 

リフォームにあたってどれくらいの費用が掛かるかは、工数や建材の量、必要な資機材の搬入経路、素人の目では分からない問題がある可能性もあるため、現場となる家や土地を実際に見てみないと分かりません。

 

そのため、リフォームに取り掛かる前には、現地調査が行われ、依頼主からのリフォームに対する希望や現在の家や付近の土地の状況のヒアリング、家や土地の現場状況の確認、写真撮影、使用する建材や設備のサイズを調整するために採寸などが行われます。

 

現地調査の所要時間は施工規模や施工範囲によっても異なりますが、2時間程度見ておけば大丈夫でしょう。見積もりの際には担当者と会う事になるので、その際の担当者の対応や印象もリフォーム会社を選ぶポイントとなりますが、話し上手や聞き上手な担当者はとても多いので、対応や印象だけでなく、見積もりの結果もしっかり確認して比較しましょう。

 

見積もりにあたって、どんなリフォームをしたいのかが明確でなければ見積もりの出しようがないため、見積もりまでには具体的にどうしたいのか、担当者に希望を伝えられるようにしておかなければなりません。また、見積もりの際には家族の中で施工内容の決定権を持つ人が立ち会うのが理想的です。見積もりの際にどうするか判断を求められた場合にその場で答えられないとその部分の見積もりを出すことができないため、正確な見積もりを出す事ができなかったり、二度手間になったりする可能性があります。

 

リフォームを行う不動産がマンションの場合は事前に管理規約を確認しておく事も必要です。専有部分と共有部分のうち、リフォームができるのは専有部分である部屋の内側のみですが、規定によってはドアの内側は専有部分でも外側を共有部分とみなしたり、ベランダの内窓は専有部分で外窓は共有部分とする場合や、配管についても規約がある場合もあり、知らずにリフォームをしてしまうと直接手を加えた施工業者だけでなく、事前に確認を行わなかった施主ももちろん責任を問われることになりトラブルに発展する可能性もあるため、規定は必ず確認しておかなければなりません。

 

リフォームを行うにあたって、見積もりを複数のリフォーム会社や業者に依頼すると言うのは珍しいことではなく、相見積もりをするという事を事前に伝えておくことで良い結果が期待できる可能性があります。競合相手がいるということを知って、どういう対応に出るかというのは業者次第となりますが、相見積もりをすると知って現地調査を断ってくるような業者があれば、その業者は不当な利益を上乗せしようとしていた可能性があると考えられるため、選択肢から外して問題ありません。

 

しかし、逆に相見積もりで勝つために、非現実的な安い金額を提示してきて、工事がその安さに応じて手抜き工事となってしまうリスクもあるため、複数で競合させることを盾に業者に値引きを迫るのは危険であり、得策であるとは言えません。相見積もりはあくまで複数の会社による見積もりを確認することで、希望するリフォームに対する妥当な施工内容と妥当な料金を見極めるためのものと考えるべきであり、工事費用の交渉のための材料ではないことを理解しておかなければなりません。

 

リフォームプランの提案

 

現地調査が終わると、次は調査の結果を踏まえた見積もりができるのを待つことになります。見積もりをもらう際には、可能であれば直接訪問して渡してもらえるように依頼しましょう。施工箇所や施工内容などの説明を聞きながら見積もりの内容を確認するのが理想的です。郵送などで受け取るだけで終わってしまっては金額でしか比較できず、施工内容の比較という点においては曖昧になってしまう可能性がります。

 

これは相見積もりにおいても1社のみの見積もりにおいても共通して言えることで、1社だけの見積もりの場合はなおさら見積もり内容をしっかり把握し、施工内容を吟味するためにも業者に細かい部分まで説明してもらうように求め、その内容に納得した上で契約を結ぶことが大切となります。

 

また、現地調査の結果を踏まえて見積もりを出す段階で、複数のリフォームプランが提案されることも珍しくなく、その場合は自分が希望する施工内容が含まれたプランが組まれているかどうか、そしてその上でメリットのある付加工事がされる内容となっているかどうかを確認することがポイントとなります。

 

現地調査から見積もりが提出されるまでにかかる期間は、施工箇所が少ない場合や大掛かりな施工は必要ない場合などは早くて数日程度の場合もありますが、施工箇所が広範囲であったり、複雑な工事や大掛かりな工事の場合、そして図面を引き直す必要が出てくるような事があると、何週間もかかってしまうこともあります

 

相見積もりで複数のリフォーム会社を比較する場合には、リフォームの施工内容をなるべく同じ条件にしておかなければ比較にはならないため、違う部分が出てくるとしても業者が扱う建材や設備などの違いによって出てくる価格差くらいにとどめておくことがポイントです。それ以外の部分である工事費、人件費、そして諸費用などは同等にかかってくるはずなので、比較がしやすい部分と言えるでしょう。

 

リフォームの価格において、その価格差は業者や建材や資材以外にも、プランによって異なってくる場合があります。リフォームにおいての最低限の希望だけを満たす最小限の施工内容のみで見積もりをだしてもらい、リフォームにかけられる予算の範囲内で施工可能な内容を加えた別のプランを提示してもらうというのも良いでしょう。

 

そしてその場合においても、複数の会社で相見積もりをするのであれば、それぞれの会社に最低限の希望だけを満たす最小限の施工内容のみの見積もりと、予算の範囲でできる付加工事を加えた別のプランを提示してもらって比較をするのが理想的です。そうすると最小限の工事の見積もりを比較することで工事費や人件費、諸費用などの比較をすることができるはずです。

 

業者によっては見積もりの項目が細かく分かれていない場合や、同じ内容であっても項目の名称が違う場合もあるので、相見積もりによって複数の業者を比較する際には、そういった部分の内容も細かく把握する必要があるため、見積もりは直接対面して渡してもらい、その内容を細かく説明してもらい、見積もりの内容をしっかり理解することが大切となります。

 

リフォーム契約の注意点

リフォームの契約においては、契約書の取り交わしをもって契約が成立し、リフォーム会社には施主から請け負った施工を完了させる義務が生じることになり、施主には完了した施工に対して料金を支払う義務が生じることになります。また、契約内容によってはこの段階で施工費用の一部を支払う事になります。

 

リフォームにおいては工事を進める流れの中で状況に応じて契約内容が後から変更となる事も珍しくありませんが、フタを開けてみたら手抜き工事だったという事例も少なくないため、安易に判を押すのはリスクも高いため、信頼できる会社かどうか慎重に判断した上で判を押すようにしなければなりません。

 

リフォームを契約する際には注意しなければならないポイントがいくつかあります。

 

信頼できる会社と契約する事です。

当然のことのように思われますが実際に劣悪な工事によってトラブルになったという事例は多数報告されています。見積もりの段階では安く見積もって受注をし、手抜き工事をしたり、何かと理由をつけて追加工事を迫るといった悪徳業者も存在します。こうした悪徳業者が悪いのは当然の事ですが、金額だけで安易に業者を選ぶ施主にも少なからず問題はあるとも言えます。

 

こうしたパターンは、リフォーム会社に全て任せており内容の確認不足があったり、相見積もりで安易に安さだけを重視して業者を選んでいるといったケースが多く、見積もりを依頼したのが1社のみでその内容を疑わずに信じてしまっているというケースもあります。

 

こうした被害を避けるためには、リフォームを行う場所を見ながら見積もりの内容を細かく説明してもらい、見積もりの額に工事内容があっているかどうかを精査することが重要です。

 

アフター保証の有無です。

業者はアフター保証があると不具合が起これば対応する必要があり、対応する事が損失にも繋がり二度手間にもなるため、保証がついているのに手抜き工事をするとは考えにくいと言えます。

 

保証をつけなくても、何か起こった場合には瑕疵担保責任を問えばいいと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、業者が認めない限りは最終的に民事裁判にまで発展する可能性もあり、勝訴したとしても総合的に見て得があるとは言えません。保証をつけることで割高になる場合もありますが、不具合が出てきた時にお金を払って再工事をすることを考えれば、保証をつけてリスクを回避する方が無難と言えます。

 

こうした点を踏まえると、契約書に瑕疵担保責任について記載されているかどうかを確認するのは当然必要であり、割高でもアフター保証を付けておくのが理想的です。

 

追加工事です。

追加工事が発生する場合がすべて悪徳業者というわけではなく、壁の内部や床下など見えない部分に不具合があることがあり、リフォーム会社には悪意や落ち度が無い場合でも事前の契約と違う工事が必要となる場合があります。

 

しかし、天井の染みから雨漏りを疑ったり、床下の湿気から土台が腐っている可能性を疑うなど、場合によっては予見できる可能性がある物もあります。その場合、施主に追加工事の可能性とその費用について概算で伝えておき、実際に追加工事が必要になる場合には追加となる工事の内容と費用を明確に伝えた上で意向を確認してくれるのが誠意のある業者と言えるでしょう。

 

リフォーム工事に入る前の最終打ち合わせ

契約を結ぶ前にも当然リフォーム会社とは施工内容についてしっかりと話し合いをしておくべきですが、施工内容に修正や変更点がないかなど、工事に入る前には改めて細かい部分まで綿密に最終的な打ち合わせをしておくことが重要となります。

 

施工期間中、リフォームを行う家で生活することができない場合は、別の場所に仮住まいする必要があり、そのための住居の手配や引越しの手配には時間も費用もかかってしまう事を考えると、工事にかかる期間や時間、リフォームが完了した後いつ家を引き渡してもらえるかといった部分についても事前に確認しておく必要があります。また、短時間でリフォームが済む場合でも施工の内容によっては接着剤などの臭いがしばらく残っていて住みにくいといったケースもあるため、引き渡し後すぐに生活できるかどうかといった部分など、引き渡し後の流れについても確認しておくと良いでしょう。

 

また、契約内容についても再度確認し、口約束のみとなっている部分がないか確認しておくことも大切です。不動産取引をはじめ民法上契約行為は口約束でも有効であり、打ち合わせの際にお互いで納得している部分に関しては文書に記載されていなくても守る義務があります。しかし、売買等の他の不動産取引と同じで後々のトラブルを避けるためにもどんなに小さな内容でも契約書に記載して明確にしておいた方が安心です。

 

一旦工事が始まってしまえば食い違いや不都合が生じても途中で止めるわけにもいきませんし、施主が追加工事を断りづらいという事もあるため、口約束だけで工事の内容を決めてしまっては施主と業者の解釈違いによってトラブルとなる事も十分考えられます。日頃から付き合いがあるなど、懇意にしている業者や、完璧に信頼できる業者以外であれば口約束だけというのは問題外ですし、懇意にしている業者や完璧に信頼できる業者でも、そういう親密な関係だからこそ遠慮してしまうという事も考えられるため、やはりどういう業者であってもきちんと契約書面で明確に記載しておくのが理想的です。

 

工事の前に最終打ち合わせ確認しておいた方がいい事として、トイレの使用があります。工事の規模によっても異なりますが、リフォームにおいては下請け業者や孫請け業者等も含めて、大勢の職人が関わることが多いため、工事期間中の関係者のトイレをどうするかも確認しておくとよいでしょう。近隣の土地に公園やコンビニがある場合はそういったところのトイレを利用してもらう事もあるでしょうし、近隣に利用できるところがない場合は庭などの土地に施主負担で仮設トイレを設置することも可能です。

 

自宅のトイレを貸してあげるというケースも多いですが、トイレのリフォームを行う場合は注意が必要となります。便器を新品に換える内容の施工の場合、業者には使用を控えるように断っておかなければ工事が完了して引き渡される前に使用されてしまう可能性があるためです。業者も何件もリフォームを手掛けている専門家なので、そういった点はわざわざ言わなくてもモラルとして守ってくれるかもしれませんが、下請けや孫請けまできちんと伝わるように周知してもらえる保証はないので、徹底して周知してもらえるように念押ししてお願いしておくと安心です。

 

リフォーム着工準備

リフォームに着工するまでの間に、必要になる建材や設備の手配や、職人の手配をする必要がありますが、これはリフォーム会社が行う部分であり、施主が手配しなければならない事があるとすると行政への申請に関する協力が挙げられます。

 

具体的には、リフォームによって増設を行う場合は建築確認申請が必要になりますし、リフォームにあたって補助金や助成金を利用したい場合は事前申請によって適正な施工業者であると証明する必要があったり、図面の提出が必要となるため、リフォーム会社による協力が不可欠となります。他に挙げられるとすると建設リサイクル法に基づく事前届出がありますが、こちらはリフォームであれば該当することはあまりないため、念のためリフォーム会社に確認するくらいとなります。

 

手続き等以外で必要となる準備としては他にも工事の前に行っておくべきことがいくつかあります。

 

近隣への挨拶です。

明らかに近隣の土地への影響が小さいリフォームであればよいのですが、そういったケースは少ないため、挨拶はしておく方が無難と言えます。近隣へのあいさつ回りはリフォーム会社の方でも対応してくれるケースが多いですが、リフォームには騒音をはじめ臭いや振動、業者や車両の出入り、車両や資材の置き場所となる土地といった部分で近隣に迷惑をかけることが多いため、施主として同行するのが一般的です。事前に一言断りがあるかないかで大きく違うため、今後の近所付き合いのためにも挨拶は欠かせません。

 

マンションの場合でも両隣をはじめ上の部屋と下の部屋、管理組合には話を通して挨拶をしておくべきと言えるでしょう。

 

掃除と片付けです。

施工する場合には施工箇所やその周辺が片付いていないと取り掛かれないため、業者も困惑してしまいます。リフォームの前になるべく物を除けて片付けて、掃除をしておくのが一般的です。施工にあたって壊す部分や取り外す部分であれば掃除は必ずしも必要というわけではないため、見られて恥ずかしいと思うのであれば掃除をすれば良いでしょう。

 

また、外壁や屋根、庭や玄関のリフォームであれば問題ありませんが、室内のリフォームの場合は資材や設備を室内まで運ぶ必要があるため、施工箇所までの通り道を確保する必要があります。日常生活ではそこまで通路の幅が広くなくても支障はありませんが、家族以外の人間が物を運ぶために通る道だという事を頭において、準備しておく必要があります。

 

仮住まいと引越しの手配です。

リフォームの間も住み続けることが可能かどうかは施工内容によって異なってきます。内容によっては住み続けることも難しく、家の中の家財や荷物もすべて出さなければならない大掛かりな工事の場合もあるでしょうし、住み続けるのは難しくても家財や荷物は施工対象ではない部屋にまとめて置いて置くことが可能な場合もあります。

 

単身の場合は荷物も少なく、仮住まいの場所も融通がききますが、家族全員となると荷物の多さも仮住まいを手配するための費用も大きな負担となる事が予想されます。仮住まいをする場合は、家族の人数と仮住まいをする期間によって、トランクルームやホテル、ウィークリーマンションなど様々な選択肢があるので検討してみましょう。